Ossila社のソーラーシミュレーター（カタログ番号：G2009B1）は、小面積セルの太陽電池特性評価に最適な装置です。AM1.5Gの太陽光スペクトルを高精度に再現し、自然光に限りなく近い制度を実現しています。
太陽電池の効率測定や光起電力デバイスの研究に活用できます。

こんな方に

• 厳密な規格準拠に対応する高精度な試験を実施したい方
• 必要最低限のコストで試験を実施したい方
• 比較的小さな面積での試験を検討中の方
• 軽量、コンパクトな機器の導入をお考えの方
• 固定条件下での高精度測定が求められる環境で使用される方

特徴と他社製品との違い

• LED光により必要な範囲の波長の光を、キセノンランプより長寿命でかつ安定して発揮
• 直径15mmのエリアでクラスAAAのスペクトル性能
• 直径25mmのエリアでクラスABAのスペクトル性能（IEC規格60904-9:2020）
• クラスAの時間安定性を備えた高出力光源
• 簡単な設定と操作で、研究や試験にすぐに導入可能
• コンパクト設計で実験室のスペースを節約
• 固定条件に合致した効率的なスペックで低コスト
• 2年間の品質保証

仕様

• LEDベース、定常状態
• スペクトル偏差：<70%
• スペクトル範囲：>80%
• 作業距離：8.5cm
• 作業距離での放射照度：1000 W/m2
• 最大使用時間：10,000時間
• ランプ寸法（長さ x 幅 x 高さ）：10.5 cm x 9.0 cm x 8.0 cm
• 重さ：600g

注釈

• スペクトル一致度「A」：300〜1100 nm の範囲で波長が自然光の基準値に0.75〜1.25 の範囲で一致していることを示します。太陽光スペクトルにどれだけ近いかが、実験の結果の信頼性に影響します。
• 照射均一性「A」「B」「C」：均一な照射を行うことで、試験サンプル全体が同じ条件下で評価されるので信頼性が担保できます。Aでは±2%以内、Bでは±5%以内、Cでは±10%以内の変動域に照射領域全体における光の均一さが許容されることを示します。
• 時間安定性「A」：初めの１分間の光強度がその後も±2％以内の変動に収まることを示します。時間安定性を確保することで、実験中に光強度が安定し、結果に信頼性を与えます。
• クラスAAA ：「スペクトル一致度、照射均一性、時間安定性」の評価がいずれもAであることを並列表記したものです。
• AM1.5G：地表での太陽光を模倣する国際的な標準基準で、特に太陽電池や光学デバイスの性能試験に用いられます。自然光に非常に近い精度のスペクトルで、1平方メートルあたり1000Wの放射強度であることを示しています。AM1.5Gスペクトルの±25%いないに収まる場合、「クラスAAA」の評価が与えられます。
• LEDランプ：小型、軽量、狭い照射エリアに適しています。特定用途の波長の再現に有利です。照射光の一貫性や光源寿命（〜数万時間）に優れ、小型デバイス、研究室規模の試験に向いています。
• キセノンランプ：太陽光に近い広い波長をカバーします。特定波長に集中する場合はフィルターが必要です。高出力である一方、エネルギー消費が多く、比較的短寿命（〜数千時間）です。大型デバイスやモジュールの試験に向いています。

専用ソフトウエア

無料でダウンロード可能なソフトウェアにより、LED出力を個別に制御し、照度出力全体を調整できます。
また、ランプはシリアルコマンドライブラリによる制御が可能なため、特殊な測定や非標準的なスペクトル出力（例：屋内での太陽電池測定や低照度条件での測定）にも対応可能です。

Ossila社サイトの製品ページ（英語）：Solar Simulator