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植物の炭水化物構造をマッピング(Ebba Biotech社 Carbotraceのご紹介)
概要
Carbotraceは、蛍光トレーサー分子で、植物の炭水化物構造の解剖学的マッピングやバイオベースの材料やバイオ燃料中の多糖類の非破壊組成分析に有用です。
この「オプトトレーシング」技術は、スウェーデンに所在するカロリンスカ研究所(Karolinska Institute, KI)・スウェーデン王立工科大学(Royal Institute of Technology, KTH)・リンショーピング大学(Linköping University)の研究者によって開発されたもので、長年にわたる最先端のナノサイエンスと有機化学の研究の成果です。「オプトトレーシング」は研究者達により構造応答性蛍光分子を使用することと定義されており、これは結合時に強度に発光し、結合対象の構造に応じて固有の分光的特徴(spectral signature)を示します。蛍光とターゲット固有のシグナルを独自に組み合わせて使用することで、多様なタイプの生体分子を明確に識別することが可能です。
利用例
ジャガイモのセルロース・デンプンの構造同定
- 新鮮なジャガイモのスライス(1mm)
- AmytrackerをPBS(pH 7.4)で1:1000に希釈
- Carbotrace 680をPBS (pH 7.4)で希釈(1:1000)
- ジャガイモを希釈したCarbotrace 680に約30分間浸す
- PBSで洗浄
- 顕微鏡用スライドにマウント
- 次の励起/発光設定でイメージング: Ex:405 nm Em:430–450 nm、 Ex:473 nm Em:490–540 nm、 Ex:535 nm Em:575–620 nm、 Ex:635 nm Em:655–755nm (または、プレートリーダーまたはスペクトル顕微鏡でスペクトルを取得します。)
Carbotrace 680は構造応答性の蛍光トレーサー分子です。つまり、ジャガイモのサンプルに適用すると、セルロースやデンプンに結合した際、特徴的なスペクトル特性を示します。セルロースでは、グルコース単位はβ-1,4-グリコシド結合によって結合され、アミロースとアミロペクチンからなるデンプンでは、グルコース単位はα-1,4-およびα-1,6-グリコシド結合によって結合されます。 Carbotrace 680は、これらの構造の異なるグリコシド結合を区別できます。
製品リスト
ご要望の励起波長・蛍光波長応じて下記のリストが選択いただくことが可能です。
なお、製品は、50 µl、100 µl、150 µl、または200 µlの容量でご購入頂けます。(全て50 µlバイアルで提供)
製品リストはこちら
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